“現場で働いてスキルを磨き、キャリアを形成して収入もUP!”という流れは間違いではありません。
今回はプログラミング初心者が、勉強する上で誰の意見を参考にするか?という問題についてです。
おそらく、プログラミングを学びたい初心者はGoogleやYouTubeで、どう学習すべきか調べる人がほとんどでしょう。
「その中で〇〇万円稼いだ!」「アプリで〇〇万DLされた」と言う実績を公表して記事や動画を紹介している人がいますが、ちょっと注意した方が良いかもしれません。
プログラミングのスキルを磨いて高所得者になりたいあなたにとって、遠回りな情報になるかもしれないからです。
プログラミングで稼いだのは『嘘』ではない
実際に嘘をついている人も多いですが、なかには本当にプログラミングで稼いでいる人もいらっしゃいます。
ただし、それはコードを書いて新しい技術や価値を提供しているのではなく、“プログラミングを上手く活用した”というケースが多いです。
つまり、プログラミングスキルを磨き、キャリアアップを目指すならば、与えられた情報と自分が思い描くイメージとのギャップが大きくなるケースが多いです。
例えば、「プログラミングを使って年収1000万円を目指したい」と考えると技術を磨く以外にも様々な方法がありますよね。
- 本業にプログラミングを活用する
- アイディアはあって優秀なプログラマーに外注
- 低スキルでも通用する市場でプログラミングのサービスを開発
- プログラミングの商材を販売する
適当に考えましたが、以上のどの方法で年収一千万円を達成しても、“プログラミングで稼いだ”と言えてしまいます。
僕自身30代未経験から転職できないかと思って調査しましたが、年収一千万円越えのプログラマーのスキルは尋常じゃありません。
コードを書く能力はもちろん、周囲とのコミュニケーションスキルやマネージメント能力まで、当たり前のように求められています。
純粋にプログラミングスキルで高所得を目指すならば、長い時間をかけて素晴らしキャリア形成する必要があります。
あまりスキルがなくても稼いでいる人の具体例
具体的にプログラミングスキルがあまりなくても、稼いでいる人の例と言うのを簡単に紹介します。
もし、こういった人から聞いたアドバイスの場合は注意してください。
プログラミングの情報商材関連の人
プログラミング系の記事や動画は、基本的にアフィリエイトや情報商材が絡んでいます。
僕自身アフィリエイトをしていたので、全てが悪とは思っていませんが、情報弱者に向けての煽るような発信はかなり多いです。
(その結果、アフィリエイトで紹介されているサービスも悪いような印象になるという悪循環…)
結局、YouTubeやブログ等に力を入れている人は、稼いでいても大してスキルがないと考えてしまった方が賢明です。
勝てる分野・ジャンルに参戦した場合
例えば、ニッチなジャンルで簡単だけど良いサービスを紹介すれば確実に使ってくれます。
もちろん稼げるとわかれば、後から開発してくる人も大勢いますが、その業界で一定数定着しておけばほぼ盤石です。
詳しくは以下の記事にある「ランチェスター戦略の項目」を参考にしてください。
稼いだ額以外の“錯覚資産”にも注意しよう
「プログラミングで月収〇〇〇万円」もそうですが、「累計数百万ダウンロード!」と聞くと、
この人すげぇ…
と思ってしまいますよね。
一度こういったバイアスがかかってしまうと、勝手に他の事、つまりプログラミングスキルも凄いと連想してしまいがちなのです。
このようなハロー効果を利用した資産「錯覚資産」として働いているだけなのです。
参考 錯覚資産とは
月収や年収アピールは錯覚資産と認識しやすいですが、アプリの累計ダウンロード数はめちゃくちゃ疑問です。
これは僕自身が作ったアプリの総累計ダウンロード数が数十万あるので、実体験として今のスキルと全然関係ないんですよねw
- 低品質なアプリしかなかった昔にダウンロードされていた
- 現在はほとんど使われていない
- 大量に類似アプリを作ってダウンロード数を稼いでいた
など、低スキルなのに累計ダウロード数が多い状態もありえるワケです。
【補足】錯覚資産を使うのは別に悪くない

錯覚資産を使うってせこくね?
当初、僕もそう考えていましたが、今では全く逆で活用した方が絶対良いと考えています。
ポイントは「錯覚資産」が悪いのではなく、それを使って何がしたいか?が重要になってくるからです。
ざっくりといえば、錯覚資産を使って多くの人に貢献できる何かをすれば、社会全体の利益にもなるし、自分の資産をさらに増やすことも可能だと思います。
信頼できるか判断するには『利益構造』を考えれば良い
良い指導者がいれば成長しやすいのは当然ですので、誰か参考になる人や頼れるサービスなどを確保しておきたいですよね。
その判断として『紹介者がどういう意図をもって紹介しているか?』を考えると良いでしょう。
人が行動するときは必ずそこには、その人にとっての“利益”があります。
- お金
- 称賛の声
- 自己アピール
- 先の目標に必要である
など、人によって利益は異なりますが、その『利益構造』の理解に努めましょう。
例えば、同じプログラミングスクールを紹介するにしても、
「IT業界の人財育成できれば、世界はもっと良くなる。その一助にでもなれば良い」という信念を持って情報を発信してくれている人と、
「紹介したらキックバックで報酬もらえるから、煽るように紹介しよう」という人とでは、
やってる事は同じ“プログラミングスクール”の紹介でも、中身が全然違います。
なので、紹介者にとっての利益(目標)がどこにあり、それは自分にとってどうなのか?を考えて行動を選択するのが良いのではないかと思います。

僕も良く失敗しますが、“お金稼いでます”アピールに引き付けられる時が多々あります。
一朝一夕で改善できませんが、日々精進ですね😄
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